Cheap chic!~日々本能のまま~

「生活は簡素に理想は高く」をモットーに、毎日楽しく生きています。基本的に亀更新です。
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  [ 確固たる思想。 ]
2011-03-06(Sun) 23:48:18
2月某日のハナシですが、なんばパークスで開催していた「開高健展」へ行って来ました。withキムコ。

太宰、谷崎、そして芥川派のワタクシは、開高本に出合ってまだ2年というビギナーでありながら、闇シリーズにすっかり魅されてしまった次第。今や、闇シリーズの表紙を見るだけでウルウルしそうになる次第。「パニック」とか「日本三文オペラ」といった作品も然ることながら、私はやはりベトナム戦争の影響を色濃く落とす闇シリーズが好き。あの結末のない、延々と彷徨う闇のカンジが哲学的な気がして凄く好きなのです。戦争映画はキライだけれど、戦後の復興や醜態を描いたモノは好きなので、この辺りが自身の好みを反映しているなあと思う。

本来、哲学というのは、臆見や迷妄を超えた真理認識から始まった学問なのですが、個人的に開高健の作品にはそれら…本来あるべき哲学の意義…をコチラに問うようにグイグイ迫ってくる勢いがあって、その勢いにひたすら圧倒されてしまう。戦後という暗さにあっても、骨太な、雄大な、豪胆な印象が悲哀よりも強く得られるような。人間の執着や本質みたいなモノが彼の本には存在する。そういう雰囲気に頗る弱い上に、結末が無造作に放り出されているものだから、両々相俟って、どうしても涙してしまうというワケです。

余談ですが、私は結構涙腺が弱い。

映画を観てもドラマを観ても本を読んでも音楽を聴いても、他のヒトが「なんで?」と思うようなトコロでウルーッ、グーッとキテしまう。一応堪えるんですけど。思い入れの強いモノほどその傾向が顕著。「ハリポタ最終章前編」では予告だけで既に号泣、フラグでも号泣。「泣けたね!」と言ってもキョトンとされるコトが多いし、「何処に泣くとこあった?」ともよく聞かれるし、以前はいちいちその理由を熱弁していたのだけど、言ってもあまり共感して貰えないので、今では理解を得るのは諦めてコソッと泣くようにしている。勿論、ハナから泣けるような対象物だと皆たいてい泣いているので、そういう時は分かち合いますけどネ。なんてーの?理解不能な私ならではの感動部分が孤立してる場合のハナシなのですヨ。

ところで、開高健は幅広い層から支持を得ている作家として知られています。特に男性に好かれ易いと思う。

私は極めて男性的な性格をしている(らしい)ので、彼に惹かれるのもムリはないとキムコが言う。ただ、前にも書いたけど、昔は開高健の良さがちっとも理解出来なかった。最近になって分かるようになったのは、漸く私のアタマが追いついてきたからか?孤独についてある程度の解釈が出来たせいか?(以前の記事参照→コチラをクリック☆)。

恐らく、学生の頃と違って、社会的事業(集団組織)という、矛盾悪が最も目立つ世界を経験しているコトが影響しているのだと思う。

開高健の作品を読んでいると、大きな組織を軸にして、ウワッと盛り上がった後に衰退していくサマを描いているモノが多く、彼自身の執着とか思想とか、物凄くエネルギッシュに伝わってくるのです。顔も凄くエネルギッシュ。

開高展では、同人誌時代、コピーライター時代、作家活動時代と、様々な分野で書いていたヒストリーを一望出来たのだけど、濃い年表を見れば見るほど、生涯をひたすら執筆に生きた彼の「思想を書くコト」への執念が強く感じられました。

会場を後にしながら、「一生かけてもこんなに書けない」と、キムコと言い合う。たかが2つ3つの作品にヒーヒー言ってるようでは、とてもとても。

文豪と自分とを比べるなというカンジだけど、やはりスゴイわ。レベルが違うわ。私は凡人だわ。社会に居て様々な矛盾を感じていても、幾ら論じるのが好きでも、誰彼構わず論破出来ないし、しようとも思わない。そもそも、あそこまで正攻法なスタイルで己が思想を物語に乗せるコトが出来ない。

私にとって書くコトってナンなんだ?

経験なき理論は空虚であり、理論なき経験は盲目である。

カントの言葉を借りて更に落ち込んだりして。うーん、中途ハンパ。中途ハンパが昔から専売特許な私でも、怠け心は一掃するに限る。

ちょっと凹んで奮い立たせるには、偉大なる作家の伝記に触れるのがイチバンです。
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