Cheap chic！～日々本能のまま～

終わってしまいましたね、「オルトロスの犬」。

終わってしまえば、「ハテ？何が言いたかったんだろう？」といったカンジで、ぼやんとした外形のフワフワしたドラマだったような。
最終回を迎えても、作者が意とするトコロがさっぱり見えなかった気がします。特に、なんで柴田刑事(だっけ？名前忘れた)が死ぬ必要あったん？オッシーの存在もインパクト弱いし、そもそもあの役要る？人間が強欲であるコトを示すにはイミなかったような……え、もしかしてそういう意図で存在させてるんじゃないの？じゃあ、二宮は？

基本、あのドラマに出ているヒト達って強欲とか自己顕示欲とか執着やなんかの塊で、“神の手”と対比させる為の象徴だと思い込みながら観ていたんですが、間違ってたのかしら？

それでもタッキーもニシキドンも生きていたからヨシとしよう。死体が浮かんで来ないようだったら苦情の手紙のヒトツでも書いてやるトコロでしたよ。

こちとら、死んで終わりとかダイキライですからね！安易に殺すな主義。もし「魔王」レベルの終焉だったら、「安易だ！底が浅すぎる！」と憤慨するコト必至。

安易といえば、急に熊切パパや榊大臣が改心するアタリですよ。
感化されるの急じゃね？凝り固まった考えに束縛されていた人間がああも単純に生まれ変わるかしらねえ。ただでさえ頑固な生き物なのに。熊切なんていささかＫＹな薫りもするのに。展開が速すぎて付いていけなかったです。まあ好きな展開であるけどさ。

沢村さんは沢村さんでヒジョーに安易だった印象(キャラ設定が、ですよ)。

まさかアレが彼なりの正義の表れだったとは！その為には部下の死も厭わないってか！？変態ですよ、変態。その変態ぶりが後半からかなり急激に加速していって、最終的には失速気味な感もしたものの、とてもスマートでインテリジェンスな狂気ぶりでしたねえ～…。

あぁ、好き。←いつも行き着くトコロはココ。

沢村さんのビジュアルもやっぱり大好き。モンペアの三浦さんとどっちが好きか？と言われると悩むけど、だいぶ好きですよ。蔵様って、なんせ、アタマ良さげなんだよね～いちいち。

このドラマが始まった頃に願っていた通り、狡猾で何処までもちっちゃいオトコだったのが良かったですね。勧善懲悪ではないけれど、正義が歪んだ悪のカタチか～。狂ってんなあオマエ！


うあああ、私が彼の歪みを矯正して差し上げたいわ！


お次はガラッと変わって良いヒト(なんだよね？)の役、ＮＨＫ「チャレンジド」ですね。
全盲の教師役、冨田靖子さんという硬派で確実な女優さんとの夫婦役、蔵様がこの１年で最も楽しかったという役、私も今から心待ちにしております。